さくらえみ(Sakuraemi)オフィシャルブログ|さくらいと

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  • 名前:さくらえみ
  • 性別:女性
  • 誕生日:1976年10月4日
  • 血液型:B型
  • 出身地:千葉県君津市

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春のNEO2冠物語|2009-06-04 07:00:00

【春のNEO2冠祭り・完】モンスターなんかいない(超長文)



本当にいろいろあった5月でした。

3日、奈苗のタイトルに挑戦、ベルト奪取。
4日、アイスリボン板橋大会。
5日、田村様相手に防衛戦、敗れる。

後楽園大会をやるぞ!となり、テレ玉放送開始にむけてあわただしくなり、21日はDDTさん参戦、24日は市来さんとの対戦。
みのりがNEOさんのメインに出たり、しもうまが後楽園に出たり、ハム子が北海道凱旋したり。真琴&つっかのDVD撮影があったり、取材を多々受けたり。

いいことがありすぎて、楽しいことがありすぎて、ちょっと浮かれていたと思います。


14年プロレスをやってきて、オエオエ星人の私が初めて緊張しなかった試合があります。5日の田村様戦。
理由はふたつあります。いまさらながら、このことに気づいたのです。

「誰もが簡単にできるわけではない」ということと、「誰かがやらなくてはいけない」ということです。

「誰もが簡単にできない」ということに関してですが、自分はここまで運のみでプロレスをやってきたんですね。
運動能力も、ルックスも、身体的にも、何一つプロレスラーに向いているとは思わないし、自分がプロレスラーと名乗らせていただけるのなら、常にその底辺であるという自覚がありました。
それが、IWAでデビューという特殊さであったり、業界全体の落ち込みであったり、色々な出会いに恵まれ今も現役を続けています。

本当に続けてきただけです。

プロレスは強いだけではないです。それはジャンルの違いや好みの多様ということではなく、団体内に必ず勝つ人と負ける人がいるということ。
負けても試合が組まれなくなることはないし、勝ったからといってハッピーエンドで終わるわけではありません。
エンドレス。
終わりが引退の日だとしても、その引退すら人生のエンドではありません。
勝ったり負けたりを繰り返しながら、何が勝ちで負けなのかわからないまま、ただ続けてきました。

ひとつだけ思っていたこと。
たとえ一瞬であっても、私がトップに立ててしまうような夢のない世界ではあって欲しくない。
好みはそれぞれなので、私を好きだといってくれる人もいます。
1番目に好きであったり、2番目に好きであったり、好きなほうであったり、嫌いではないだったり。
でも、私はトップに立てるような器ではありません。ジャンルを引っ張っていけるだけの可能性がないのです。

だから7年前、個人を捨て、団体をとりました。
団体でならいつかトップになれるかもしれないと感じたからです。
今は年齢も30歳を越えています。
輝く場所を自分で見つけ続けることができたとしても、そこがトップであっては業界の未来がないのです。


ただ、3日の日、奈苗が失神した状態を見て、心がざらつきました。
奈苗はトップ選手です。気力体力ともに充実し、若手のお手本になれる存在。そのポジションを作り上げて、なおも成長し続ける選手。
プロレスラーの鑑だと思います。
それでも、こうなる。試合を欠場したり、お客さんを不安にさせたり、みんなを残して消えてしまうことがある。

同じ人間なんだな、と思いました。何らかの要因があって、このような結果になった。
コンディションが良すぎたことが原因だったのかもしれないし、わからないけれど、誰しも保証はないということ。

そして、もうひとり…ひとチーム?
ゴールデンウィーク中は、マッスルの方たちが道場のジムスペースで準備を進めていました。
満員の会場に何度か足を運んでいます。私にとってはスターのみなさん。
ある日全員がジムに雑魚寝しているのを見て、ぎりぎりさを感じました。
みんな、寝ておきて考えて、締め切りがあって最高のものにしたくて、同じなんだなと思いました。

才能があって、特別に思えるような人たちも、みんな同じで誰もが簡単になんかやっていない。
考えれば当たり前のことなのですが、このふたつの出来事にすごく衝撃を受けたのです。
新人の時、自分が一番つらいと思っていました。今は求められることがその時と比較になりません。
だから、今が一番楽なんだと、未来における過去の今、勉強したことにしようと思いました。


そして、もうひとつの「誰かがやらなくてはいけない」ということ。

悔しかった言葉です。
2008年、京子さんが1年の欠場から復帰し、京子さん抜きのプロレス界があったことの証明であった2冠のベルトを、松尾さんから奪い新チャンピオンになった時のマイク。
「どうにかして女子プロレスを盛り上げたいと思っています。全女子プロレスラーに告ぎます。あなたたちがのらりくらりやっているなら、39歳の井上京子がもう一回頑張っちゃうぞ!」

さくら32歳。京子さんより若い。
その京子さんがもう一度頑張るといって、チャンピオンになった。
自分は若い世代にバトンを渡すことの意味をはきちがえていたと思います。
女子プロレスを盛り上げたい気持ちは一緒なのに、行動力で負けていて、行動の差が気持ちの差ととられているようで、悔しくて。
若い選手の台頭を待たなくても、自分が走り続けてさえいれば、抜かれたくなくても足音が聞こえるはずです。
見せている背中が違う。

20周年大会で奈苗に負けて、「21年目の目標ができました」そう語った京子さん。対等な立場になりたいと心から思いました。

5日、急遽決まった後楽園ホールでのタイトルマッチ。緊張しなかったのは、誰かがやらなくてはいけないから。
それは、どう考えてもさくらえみしかいないと自分でも思ったから。
マッチメイカーを経験していなかったら、やらなかったよ。
誰かの役に立つ人になることが、トップを知る近道だと思いました。


試合後、後楽園大会をやろうと決めて、その大きさに一瞬で飲み込まれて。
ずっと体調がよくなかったです。
試合のダメージなのか何なのかわからず、頭痛とめまいに悩まされました。コーヒカップに住んでいた感じ。
ゴールデンウィークの急なスケジュール変更に、フロント業務のペースを取り戻せず、生活リズムもめちゃめちゃになりました。

先月末、奈苗の顔を見たら、めまいはなくなったよ。頭痛ももうないです。
検査結果は異常なし、精神的なものといわれ特定できず、四六時中いらついていましたが、原因は奈苗だったのかしら。ぷいっ!

怪我が怪我を呼び、首の痛み、手の痺れ、両足首の捻挫、手首捻挫、ひじ脱臼、それはもう色々ありましたが、なんとなくのっていて、いい報告ばかりしてきました。
表面ばかりいいこといっているから、こういうことになるのだと今日…。





眠れません。悔しくて。


今日は本当に不本意な試合でした。
試合直前、入場式があって一度引っ込んで準備している時にぎっくり腰になってしまいました。
さっきまで元気だった人が急に腰を抑えているなんてギャグでしかありません。
プロレスを見に来てくれたのに、自分はなにやっているのか。
初めて見る人にも、いつも見ている人にも、選手にもスタッフにも、もうみんなにごめんなさい。
今日という日に、この会場までわざわざ足を運んでもらったのに、私は選手代表でありながら本当に何なんだろう。
自分のミスを松永さんにフォローしてもらったカード。成功させたかったな。
試合に集中してしまったあまりに、ほかの事へ目が行き届かず、結果、団体の気のゆるみが出てしまった大会だと思います。

私個人としても、体調管理ができていなかった。不摂生極まりない生活。
休めないし、休んでも自分に返ってくるだけだし、基本的生活を手抜きして、食事はめちゃめちゃ、部屋はぐちゃぐちゃ。

今日は仕事の段取りが悪く、イレギュラーに対応できず、アップも満足にしていない状況でした。
自分のミスが、たくさんの人に迷惑をかけたし、楽しかったよと声をかけてくれた人にも心からの笑顔を返せませんでした。
一期一会で。ここからみんなとの関係を始めたいのに、チャンスを逃してしまった気がします。


楽しい気持ちをいつも、ずっと、持っていただけるような、そんな団体を目指しています。
いつ来ても違う形で、でも同じように楽しくて、そんなプロレスでハッピー。



モンスターなんかいない。



誰にだってできる。
やるべきことをやり、できることをしつづければ。

さくらはひどすぎる。いいかげん。情緒不安定。ヒステリック。ノーパッション。
でも、後楽園大会は成功させたい。
映画もたくさんの人に見てもらいたい。
テレ玉みてね。


プロレスを通じて、何かができると思うの。
プロレスでしか私には手段がないの。
誰かの人生変えちゃうくらいな力が、プロレスにはあって、今、私がもらっている力のことだよ。
もっとたくさんの人に存在を知ってもらって、たくさんの人に出会いたい。




チャンスがいつ来てもいいように、日々を!




NEOの2冠チャンピオンになって、たったの二日間のことだけど、私が学んだことです。

ぎっくり腰になって、過去を振り返ることができて、やっとこの物語を完結できました。
ちょっと落ちてしまったけれど、これまたなかなか立ち直れる気がしないけれど、それもキャラなので。待ってて。


みんな、いつもありがとう。ちゅっ。






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