



ちいストーリー|2009-09-11 02:00:00

昨年の9月11日、ちいちゃんが上京してきました。
その頃さくら住んでいた家の空き部屋に、転がり込んできたのです。
http://ice-ribbon.ne07.jp/blog/text_8248.html
履歴書を見た段階で、入団はないなと思いました。
身長が低すぎるのと、文字のつたなさ、住んでいる場所の遠さからです。
でも、一番は写真。
怨念がこめられているようでした。暗い。
全身写真と上半身の写真を同封するようにいうと、全身写真を半分に切り取ったものが上半身の写真でした…おいっ!
その後、一度アイスボックスに友達と試合を見に来て、写真とはちょっと印象が違ったので、通いは無理なのでいろいろな条件など話して、それでもやりたいならおいでといったらやってきたのです。
ちょっと話したら、とにかく面白いなと思いました。
小学生とか、主婦とか、引きこもりとか、グラドルとか、映画のオーディションでとか、総合格闘技からとか、様々な個性の集まりであるかもしれないアイスリボンですが、若い子がただプロレスをやりたくて上京してくるというのも、また個性です。
24時間プロレスに打ち込める環境へ、かばんひとつで飛び込んでくるという姿に、18歳の頃の自分を重ねたりしました。アイスリボンだから、また強い個性。
すぐにリングネームを相談し、生活をブログに更新するという話をしました。
今まで何人か、プロレスラーは試合をするだけではないという心構えなどを話とやめてしまう子がいたので、なるべくそういう話はしなかったのですが、ちいは頭が良かったと思います。もしくは何も考えていなかったか。わからなかったか。いえなかったか。
栃木出身の小さい子。
都宮ちい。
ほかの候補は忘れちゃったけれど、「うつのみやこ」とか、あった気がします。それにしなくて良かったよ…。
ガトクーのころから、本名リングネーム問わず、イメージの会う子は、名前の最後に「い」をつけたりしていました。
零、唯、舞、あおい。ちい…頑張れ!
ちいちゃんはとにかくかわいくて、どこにでもついてきて、一生懸命でかわいかった。
毎日練習して、1ヶ月でデビューというのは早すぎると思うけれど、それだけのものがスパーリングにはあったの。
とにかく、みための小ささと半比例するような気の強さや野心があった。
心が子供で、すごく小さなことで本気ではむかったり、突っかかってきたり、ふてくされては叱られて、泣いて、今日まで来ました。
残念ながら、彼女の次にプロレスだけに集中してやりたいという子は来ていないので(危機感あります)、後輩がほしいだろうなーとは思います。
ちゃんと、年齢もキャリアも下の子。
ちいストーリーは、彼女が特筆すべき存在になくなってきたなと感じ、自然に更新しなくなっていきました。
ちょうど一年なので、今日できっちり終わりにしたいと思います。もちろん彼女自身のストーリーはこれからも続きますよ!
最近は、試合を組まれることが少なくなっています。
試合を組まれることが当たり前で、ひとつひとつの試合に集中できていないと感じたからです。
アイスリボンでは、スケジュールの希望を出した選手は今までは必ず試合を組んできました。
ただし、試合数が減ったり人数が増えたりすれば、そうもいかなくなってくると思います。
それはゲストを呼んででもです。様々な理由と競争があります。優先順位と最低条件も。
試合の内容が伴っていなければ、どんな主張も通らないし、自分が選ばれる選手にならなければいけません。
先日の試合で、市井舞にアイスリボン初白星を献上しました。
デビューした頃に比べれば、当然試合は良くなっています。体力もついたし、技も増えた。
でも、お客さんの見る目も変わったし、ライバルも増えた。
常に変化していかなくてはいけない世の中で、プロレスを選んだのだから。もっと、わくわくさせて♪
試合後みんなが帰宅してしまったあと、悔しさで目を真っ赤にしていました。
「さくらさんのご飯はありません!全部自分が食べてしまいました!やけ食いをしました!」
一瞬、悲しかったけれど…いいよ。ちいちゃん最近練習たくさんやって、体重が激減しているしね。
「全然足りないので、これからたくさんお菓子を買ってバーって食べます」
お子様なヤケ食いね…。せっかく体づくりをしているんだから、やめようよとおさまりましたが、
「自分、舞さんのスピードに全くついていけなくて、悔しくて悔しくて仕方ないのです!」
憤慨していました。
今日は事務所はお休みの日でしたが、志田とのグラップリングの練習のあと、舞と残ってふたりで居残り練習していました。
座談会でのコメント。
「自分は最近試合が組まれなくて、すごく悔しくて、今日も負けてしまって。これからも1試合1試合を大切にしていきます…!」
本当に大切にしてほしい。私も何度も後悔しているよ。
平等にチャンスがもらえるようなことは当然ない理不尽な世界なので、すべてが自分のとらえ方次第。
これからの都宮ちいに、期待しています!